Step 00: Linuxの全体像と仕組み

Step 00: Linuxの全体像と仕組み

現場で10年戦ってきて痛感するのは、「Linuxの仕組みを理解していないエンジニアは、本番障害で必ず詰む」という事実です。ファイルシステムの階層構造、権限モデル、シェルとカーネルの関係——これらは暗記する知識ではなく、トラブルシューティングの羅針盤です。このStepでは、実務で生き残るために必要な「Linuxの全体像」を体系的に整理します。

理解すべき3つの核心

1. Linuxの階層構造(FHS)

Filesystem Hierarchy Standard(FHS)は、Linuxのディレクトリ構造を定める標準規格です。/etc/var/optの役割を理解していないと、ログの場所も設定ファイルの位置も分からず、障害対応で混乱します。

2. ユーザー権限(rootとsudo)

Linuxの権限モデルは、セキュリティの根幹です。root権限の危険性、sudoの正しい使い方、パーミッションの意味を理解しないまま運用すると、情報漏洩や誤削除のリスクが跳ね上がります。

3. シェルとカーネルの役割

シェル(Bash等)はユーザーとカーネルの橋渡し役です。コマンドがどのように処理され、システムコールがどう呼ばれるかを理解することで、エラーメッセージの本質が見えてきます。

このStepで読むべき記事

各記事を順番に読むことで、Linuxの基礎体力が身につきます。

現場の知恵:パーミッションでハマるあるある

新人の頃、デプロイしたアプリケーションが動かず、ログにも何も出ない。原因は/var/log/myappディレクトリの権限が700になっており、Webサーバープロセス(nginx)が書き込めなかったこと。chmod 755で解決しましたが、「権限は後から変えればいい」という甘い考えが、本番環境で3時間の停止を引き起こしました。

教訓:ディレクトリやファイルを作成する際、常に「誰が読み、誰が書くのか」を意識してください。デプロイスクリプトには必ず権限設定を含めるべきです。